おひとりさまの日々

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『ブレードランナー』人間VSレプリカント

※本ページにはプロモーションが含まれています。

おすすめ度 ★★★(5点中)

2019年、酸性雨が降りしきるロサンゼルス。強靭な肉体と高い知能を併せ持ち、外見からは人間と見分けが付かないアンドロイド=「レプリカント」が5体、人間を殺して逃亡。「解体」処分が決定したこの5体の処刑のため、警察組織に所属するレプリカント専門の賞金稼ぎ=「ブレードランナー」であるデッカードが、単独追跡を開始するが・・・

 

先に『ブレードランナー 2049』(続編)を見た上での感想です。

 

ブレードランナーレプリカント専門の賞金稼ぎ)VSレプリカント

この構図を見て何を期待するか。

  • 人間よりも戦闘能力ありそうなレプリカント相手にどう勝利するのか?
  • レプリカント専門というくらいだから専用の武器がありそう。
  • 力じゃかなわないから頭脳戦もあったりして?
  • 作られた命ならではの悲哀。

このあたりを期待するのではないでしょうか?

 

それを期待して視聴。

 

感想は……どうもスッキリしない。

 

期待していた部分が満たされませんでした。

 

  • 主人公がほぼ劣勢。(凄腕という設定なのにそう見えない)
  • 主人公の武器が普通の拳銃。
  • 特に頭脳戦もなかった。
  • 敵サイドの回想がなかったせいか、悲哀がいまいち伝わらない。

 

大抵、続編より一作目が良いと言うじゃないですか?

期待値が大きすぎたのかもしれません。

正直、映像のスタイリッシュさ、迫力は続編のほうがあったように思います。

映像技術の進化がよくわかります。

昔のも味があって良いんですけどね。

 

 

<以下ネタバレ感想、という名のツッコミ>

 

 

 

スカっと感のない原因その一。主人公が常に劣勢。

やたらボコボコにされます。

その描写が痛ましくリアル。

ボコボコにされた後、口内の血を洗い流すシーンまで入れてきます。

頻繁に痛々しいシーンとエロシーンを挟んでくる。(なんでや)

それよりも敵側の回想とか、ヒロインの思いを打ち明けるシーンとか、他に入れるシーンはあるんじゃないですかね……

 

スカッとしない原因その二、主人公のまぐれ勝ち。

主人公が弱っちく見えるのはまぐれ勝ちが多いからかもしれません。

都合よく助けが来たり(これはアリかな?)

相手が何故か転回(バク転の前回りバージョン)して迫ってきたり(撃ってくれと言ってるようなもの)

都合よく相手が寿命を迎えたりします(レプリカントは4年しか生きられない)

 

力では敵わなくても知力を発揮して大逆転!

テクニックで勝つ!

そういうシーンが見たかったので、拍子抜けしてしまいました。

 

スカッとしない原因その三、ラスボスのやる気の無さ。

主人公と対峙した頃にはすでに目的が敵わないからか投げやり風。

完全に遊びながら戦ってます。

強いのはいいんですけどね。

ラスボスたるもの腕っぷしが強いだけではなく、強い信念・野望も必要だと思うんですよ。

レプリカントの作られた命、短い寿命の悲哀をテーマにするのもいいんですが、それだったらもっと可哀想な回想とか、心情吐露シーンを入れてほしかったなあって思いました。

そのへんが唐突なせいで、いまいち共感できないんですよね。

 

駆け足の恋愛模様

カップルっぽいのが二組出てきます。

敵のレプリカントカップルと主人公カップルです。

カップルは馴れ初めなども特になく、いきなりキスしだします。

えっ、そういう関係だったの? って感じ。

彼女のほうが先に死ぬけど、それまでの過程がないから可哀想に見えない。

主人公カップルは出会いのシーンがあるからマシだけど、やっぱり駆け足で唐突。

あまり会話するでも、一緒にいたわけでもないのに、互いに好きになります。

3回会ったくらいでセックス、ラストは逃避行する仲になるっていう……

というか、後半はほとんどヒロイン関係なかったですね。

もっと本筋にガッツリ関わってくるのかと思ってました。

 

最後に

短い中に色々詰め込みすぎたからか、

敵にも味方にも感情移入しにくかったです。

古き良き、ノスタルジー溢れる未来演出が見どころかなあ。

 

当時としては新しかったんでしょうね。

今新しいと思っているものでも数年すれば古く見えてしまうものだし、

時代の流れは早いものですね……