こんにちは、ばたこです。
「おひとりさまの認知症 幸せに暮らす準備ブック」読みました。
タイトルに偽りなしの良書でしたよー!
著者は認知症のスペシャリスト
この手の本は著者が信頼できる人なのか気になりますよね。
著者の髙瀨さんは在宅療養支援診療所の理事長だそうです。
<監修より>
髙瀬義昌(タカセヨシマサ):たかせクリニック理事長 医学博士 1956年兵庫県生まれ。信州大学医学部卒業。東京医科大学大学院修了。麻酔科、小児科を経て、包括的医療を模索し、2004年東京都大田区に在宅療養支援診療所「たかせクリニック」を開業する。在宅医療における認知症のスペシャリストとして、厚生労働省推奨事業や、東京都大田区の地域包括ケア、介護関連事業の委員を数多く務める。認知症サポート医、日本老年精神学会専門医。『自宅で安らかな最期を迎える方法』(WAVE出版)、『認知症、その薬をやめなさい』(廣済堂出版)など著書多数。
在宅医療、介護、地域包括ケアなどに携わっているとのこと。
単なる認知症治療だけでない予防策、ケアサービスについても書いてあったのも納得です。
おひとりさま(独身)向けの本なの?
おひとりさまの範囲って広いですよね。
- 既婚子持ちで配偶者が亡くなったおひとりさま
- 独身のおひとりさま
2パターンあると思うんです。(正直既婚子持ちでおひとりさまって違和感あるんですが)
前者のおひとり様はいざとなったら子供に頼れますよね。非協力的でない限り。
私のような独身が知りたいのは独身の認知症対策なんですよ。
- ボケたら一人で生活できるの?
- どの程度で施設に入れば良いの?
- どれだけお金が必要なの?
これが知りたい。
都合よく助けてくれる子ども、甥、姪がいないパターンを知りたいわけですよ。
なので「本書の「おひとりさま」って本当に独身にも当てはまる内容なの? 」って疑ってかかってました。
読んでみて、独身でも使える本だなと思いましたよ。
- ~の兆候が出たらかかりつけ医、もの忘れ外来に相談
- ~ができなくなったら施設に入居したほうがいい
- 認知症の気づきチェックリストがある
お金のこと以外は触れてくれている。
こういう目安があれば早期に発見しやすいですよね。
認知症は早期に発見すれば、治療できたり進行を遅らせることができるようです。
定期的に健康診断や認知症チェックリストを受けたり、かかりつけ医や人と関わることで早期に異常を発見することが大事なんだなと思いました。
今からでもできることがある
認知症は先の話と思うなかれ。今からできることもたくさんあります。
禁煙、脱水、便秘、不眠、低栄養、風邪、骨折、運動不足、虫歯、難聴。
これらが原因で認知症になってしまうこともあるようです。
健康的な生活を心がけるんだったら今からでもできますよね。
認知症についての知識を得ることも大事な対策。
認知症カフェ、認知症の人と家族の会の講演、認知症サポーター養成講座、認知症フレンドリー講座など、勉強できる場はたくさんあるようです。
まとめ
本書だけで認知症対策できるかと言ったら、足りないと思います。
認知症初心者が手に取るのにちょうど良い本。
どこに相談すれば良いか、どういったサービスがあるのか、初心者の疑問に答えてくれる本でした。
多分実際にサービス受けるとしたらお金かかるんだろうな〜と思いつつ、やることがわかっただけでもだいぶ視界が開けましたよ。
おひとりさまの老後に不安を抱いてる方は是非読んでみてください。