おひとりさまの日々

独身アラフォー女でも楽しく生きたい

『ゴッドファーザー』無駄なシーンが一つもない2時間57分の大作

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おすすめ度 ★★★★★(5点中)

マフィアの世界を克明に描きベストセラーとなったマリオ・プーゾの同名小説をフランシス・コッポラが映画化した一大叙事詩。シシリーからアメリカに移住し、一代で財を成したドン・コルレオーネ。三男のマイケルはひとり堅気な人生を送ろうとしていたが、敵対するファミリーにドンが襲われ重傷を負った時、彼は報復を決意する。そしてニューヨークは抗争の場と化していった……。

 

今頃見ました。

名作とは聞いていたんですけどね。

マフィアの話って重そうだし、殺伐としてそうじゃないですか。

でも最近、名作映画に興味が出てきまして、

創作活動が趣味の者として、名作の飽きさせない構成や魅力を知りたいなあって思うようになったんですよね。

で、最初に目についたのが『ゴッドファーザー』だったんです。

 

時間としては2時間57分。

短い動画や短編に慣れきった現代人としては長いなあという印象。

しかし!

いざ視聴を始めたら、またたく間に引き込まれてしまいました。

 

時間なんて気にならない!

次に何が起こるのかドキドキしっぱなし!

 

これが、名作として語り継がれる映画なんだなあって、しみじみ思いました。

1972年の映画ですよ。

今では映像技術もずっと進歩しているはずなんですけどね。

ここ最近見た映画の中で一番引き込まれました。

 

構成の上手さ

家族のほのぼのシーンとマフィアの殺伐シーン。

ちょくちょく切り替わるので気が抜けません。

家族のシーンでも不穏な雰囲気が紛れ込んだりして、次に何が起こるのかハラハラさせられます。

あと静と動の転換が本当に上手い。

  

演出の上手さ

どこから撃たれるんだろう。

この人死ぬのかな……

いつ誰が死んでもおかしくない。ピリピリした雰囲気が漂っています。

全く気が抜けない。

現代で言う死亡フラグがさりげなく立っていて、ひええってなります。

 

舞台装置、服装がおしゃれ

ウエディングドレスに小物に至るまで素敵。

コルレオーネの屋敷がいいですね。

私もこんなところ住んでみたい。

 

役者の演技力

みんな上手くて、ストーリーにのめり込むことができました。

下手な役者だと現実に引き戻されるじゃないですか。そんなの一切なかった。

言葉よりも表情が多くを物語るという感じですね。

なので、しっかり画面を見てないと重要なシグナルを見逃してしまいます。

マフィア映画だからか、報復、裏切り、水面下のやり取りが非常に多いです。

だからこそ、後にその人物の行動を見返してみると、怪しい動きしてるなあってなるんですよね。

2回、3回と見返したら新たな発見がありそう。

そのくらい演技一つ一つに意味が込められている。

登場人物が記号じゃないんですよね。

本当に意思や思惑を持っている、生きている人間を見ているようでした。

 

最後に

名作と言われる理由がわかったような気がします。

三部作のようなので続編も見てみたいなあ。