おすすめ度 ★★★★(5点中)
手元に置いて、何度も読み返したい本。
全米中のダイレクト・マーケティングにかかわる人々が必ずと言っていいほど参考にするバイブルだそうです。
著者はあの『プロアクティブ』の販売会社のコンサルティングをしているらしい。
オススメしたい人
- 広告の仕事に携わっている人
- 宣伝チラシを作りたいと思っている人
- ブロガー(特にアフェリエイター)
商品紹介のテクニックがたくさん盛り込まれております。
今回はブログに使えそうだなあと思った点をピックアップしてみました。
具体的な方法については本書で確認してみてください。
個人ブログにも使えそうなテクニック
相手のことを考える
相手の疑問や不安を解消する文章にする。
- ~をしたら何の利点があるのか?
- 自分の判断は妥当か?
- 費用はいくらかかるのか?
※マーケティングの教科書でおなじみ「相手のことを考える」。
利点、費用までは浮かんだけど「判断が妥当か?」というのは盲点でした。
何かを購入する時、口コミやレビューを参考にしたりしますもんね。
オファーするものを理解する
実際に購入していろんな角度から分析する。
その時、カードに特徴を書いてみるといい。
※著者はカードに特徴を書き、分類して、壁にピンで止めているようです。
この方法、以前に読んだ『SAVE THE CATの法則』でも見ました。
アメリカではよくある手法なんですかね?
確かにカードだと並び替えも楽かもしれませんね。
隠れた利点の強調
本題の利点だけでなく、それにより得られる副産物的な利点を強調する。
※例えばルンバ
→ルンバを買うのは掃除を自動化してほしいから。
→なぜ自動化してほしいかと言ったら、その時間で遊びに行きたいから。
→掃除はルンバに任せて遊びに行こう!
……こんな感じですかね。
例えが下手ですみません。(^_^;)
「商品を購入して本当に得たいものは何か?」ということですね。
本書ではゴルフ大好きおじさん達を例にしてました。
ヘッドラインで興味を引く
「~ではありませんか?」「~する方法」など。
※ここの例文たくさんあります。
ブログのリード文でも使えそうだなと思いました。
りんご同士ではなく、りんごとみかんを比べる
商品がもたらす費用対効果を他の方法と比べる。
他の方法と比べて、安さ、時間の節約などをアピールする。
※本書では「テープ対セミナー」を例にしてます。
確かに同じ商品を比べるより、スマートな方法ですね。
価格を度外視させる3つの方式
- 問題提起→あおる→問題解決
- 予測
- 勝ち組。負け組
※行き過ぎた例が品薄商法でしょうか。
問題提起に関しては個人ブロガーでもすぐに使えそうですね。
残りの二つは専門的な知識が必要かもしれません。
勝ち組、負け組は強烈なインパクトを残せそうではありますが……
炎上しそうで使う勇気はないかも。(^_^.)
必勝コピーライティングのテクニック
焦らせ、優位に立つ。
「数に限りがあります」「殆どの方が購入されています」など。
※「数に限り~」はスーパーのチラシや福袋の販売などでよく見ますね。
「殆どの方が購入~」はBTOパソコンのカスタム画面で見ました。
しっかり保証する
基本的な返金保証、無料お試しサービスなど。
※購入の決め手は信頼性。
ブランドが好きな人にとっては自尊心に訴える文章の方が効くようです。
私は機能性重視なのであんまりピンとこないのですが……
どの層をターゲットにするかでセールスレターも違ってくるんでしょうね。
シャネルのバッグとビジネスリュックでは紹介の仕方も違ってそう。
戦略的視点で書き直す
衝動タイプ、分析タイプ。両方が読みたいと思う文章を作成する。
※衝動タイプのために見出しだけ読んでもある程度理解できるようにする。
分析タイプのために詳細な内容も記載する。
両方のタイプに配慮した文章であることが大事なんですね。
インパクトの強い言葉や言い回しを使う
言い回しを広告、テレビ、小説などから集めてまとめておく。
※パクリはダメだけど、人の文章を真似ることは上達への近道ですよね。
最後に
言い回しが大げさで日本人の感覚からすると胡散臭く見えるかもしれません。
でも基本的な手法は日本のCM、チラシでもよく目にするものばかり。
有名企業や人気サイトで使われている手法がこの一冊にぎゅっと詰まっているわけです。
例文もたくさんあり、読み応えがありました。
本書を読んだ後、家に届いた販促はがきを見直すと面白い発見があるかもしれませんね。